第6章
ビニール袋を握りしめ、私は海沿いの古びた貸家へと向かって歩いていた。
通りは不気味なほど静まり返っていた。
やがて、交差点を塞ぐように停まっている複数台の黒い大型四輪駆動車が目に飛び込んできた。
そして、彼の姿も。
蒼真だ。彼は、手入れもされていない私の庭にそびえる、巨大なガジュマルの木の真下に立っていた。
二百十四日。私の乗った車が、あの崖から転落して以来、七ヶ月が経っていた。
彼のその姿は、まるで地獄の底を這いずり回ってきたかのようだった。私を見つけ出すためだけに、彼は恐ろしく莫大な懸賞金をばら撒き、世界中をひっくり返して探し回っていたのだ。
だが今、その決...
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