第102章 いつの間にかまた話題になった

市川希美は相手にする気もなく、そばの店員に透明の袋を頼むと、さきほど使った薬をすべて入れて口をきっちり閉じた。そうしてから、ようやく伊藤沙梨へ視線を向ける。

「安心して。もしこの方に何かあったとしても、こんなに大勢が見てるんだもの。私だけが責任を問われないわけないでしょ」

伊藤沙梨は気まずそうに表情をこわばらせ、それでも強がって言い返す。

「わ、私はただ希美さんが心配で……間違ったことをしたらって」

「私が間違えるのが怖いのか、それとも間違えてほしいのか。自分の胸に聞けば分かるでしょ。でもね、伊藤沙梨。これは人の命よ。あなたの気分で勝手に動いて、もし本当に何か起きたら――責任、取れる...

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