第104章 早く引っ越せ1

「驚いた? 意外だった?」

中野友香と西村智也が、かわるがわる言い合って、さっきまでの重たい空気をあっという間に吹き飛ばした。

市川希美は一拍遅れて意味を理解し、しばらく呆けたような顔になる。

「……今の、ほんとなの?」

「もちろん本当!」

友香はさっきまでの沈痛さをかなぐり捨て、いつもの勢い任せの調子に戻っていた。

「秘書さんから電話が来たときの丁寧さ、あなた知らないでしょ。希美、おばさんとアマンダ先生って、ただ知り合いってレベルじゃないよ。絶対、相当仲良かったはず。じゃなきゃ先生があんなに前のめりになるわけないもん!」

「友香の言うとおりだな」

智也も大きくうなずく。

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