第111章 遅すぎた愛

アマンダが話しているあいだ、視線はずっと市川希美に注がれていた。

ほんの一瞬で、希美はその意図を理解する。

今ここで弟子にするのは、彼女の実力を認めたというだけ。

けれど――大会で勝ったあとに弟子にすれば、誰の口も塞げる。アマンダが自分を選んだのは正しかった、と堂々と言える。

そこまで腹落ちした瞬間、希美は即座に答えた。

「ご安心ください。今回の大会、必ず全力で臨みます!」

瞳はまっすぐで、肩はすっと伸びている。全身から自信が滲んでいた。

アマンダはますます満足そうに目を細め、希美の肩をぽん、と叩く。

「いい。驚かせてくれるのを待ってるわ」

この面会は、三者ともに満足――そ...

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