第127章 絶対的なひいき

「パァンッ」

高級な磁器が床に叩きつけられ、派手に砕け散った。破片と白い粉が飛び、足元は一瞬でひどい有様になった。

早川潤はテーブルの上の物を片っ端から薙ぎ払い、鬼気迫る顔で息を荒くした。

「市川希美のクズが……! あいつ、わざとだ! 沙梨がうまくいくのが気に食わないんだよ! 何でも沙梨から奪おうとしやがって!」

両手を卓に突き、はぁ、はぁ、と獣みたいに喘ぐ。

その横で、伊藤沙梨は座ったまま。目元は腫れて真っ赤なのに、必死に平気なふりをしていた。

「潤、もうやめて。私が不甲斐ないだけ……江夏先輩を呼べなかったのも、希美さんのせいじゃない」

涙は止まらない。小さな顔は青白く、瞳に...

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