第148章 彼女をひと助けする

誘拐事件については、伊藤沙梨と夏川日向が被害者ということもあり、警察は細かな点をいくつか確認しただけで、あっさりと聞き取りを終えようとしていた。

――だが、爆発事件の話題に触れた瞬間。

刑事二人の表情が、目に見えて引き締まる。

「誘拐されていた間、犯人が爆弾について口にしたことはありますか。現場からは人体組織の一部が見つかっています。現時点では身元の照合ができていませんが、爆発による被害者はその一名だけだと断定できます。お二人に、何か心当たりは?」

事務的で、決して優しい口ぶりではない。

夏川日向はきょとんとしたまま首を振り、幼い声で言った。

「ぼく……誘拐されてたとき、爆弾の話...

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