第157章 パパはとても君に会いたい

ボールの声がマイクを通して広場の隅々まで響き渡った。

アマンダの表情が一瞬で変わる。瞳の奥に、薄い怒りが浮かんでいた。

怒気を押し殺し、彼女は意識して言葉の速度を落として説明する。

「個性が強いことと、周りに合わせられないことは別よ。私は弟子を取るのであって、楽団を作るわけじゃない。そこまで気にする必要はないわ」

こんな大勢の前で、アマンダは騒ぎを大きくしたくなかった。

声には火を含ませたまま、それでも視線だけはボールを逃がさない。気づかれない程度の、しかし確かな牽制。

普段なら空気を読むボールが、なぜか今回はそれを無視した。

「先生、それは違います。弟子だって、いずれは僕たち...

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