第22章 加工した写真

希美のほうは平穏そのもの――けれど、穏やかでいられない連中もいた。

あのファンたちは信じられなかったのだ。希美が本当に警察に通報し、しかも謝罪まで強く求めたことが。

拘留なんてごめんだ。そう思ったのだろう、彼らは次々とネット上に謝罪文を公開した。

それを見て、世間もようやく気づき始める。希美は言われているほど悪い子ではないのかもしれない、と。むしろ評判は少しずつ持ち直していった。

――だが、希美の好転を面白がらない人間もいる。

深夜。

けたたましい着信音が、静かな部屋を切り裂いた。

うとうとしていた希美がスマホを探り当て、通話ボタンを押した瞬間、耳元に怒気が爆ぜる。

「希美!...

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