第39章 ママ、もう私をいらないの……

二人は息を切らして駆けてきて、腰に手を当てたままぜえぜえと喘いだ。

「すみません、市川さん。遅くなりました」

「口で説明しても伝わりにくいと思って、防犯カメラの映像を取ってきました」

その言葉が落ちるや否や、伊藤沙梨は目を見開いた。

「……どこから防犯カメラが?」

言ってからハッとし、慌てて言い直す。

「違うの。つまり、さっき……どうして防犯カメラがあるって言ってくれなかったのって」

二人は胡散臭そうに沙梨を一瞥し、鼻で笑った。

「そりゃ、みんなにあんたの本性を見せるためでしょ」

片方の女の子がそう言うと、タブレットをエイクに差し出し、追い打ちのように皮肉も乗せる。

「デ...

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