第70章 裁判所からの呼び出し状が届いた

希美は目を細め、きょとんと首を傾げた。

「それ、重要?」

答えなんて決まっている。重要なわけがない。

夏川翔太は険しい顔のまま署名を済ませ、立ち去ろうとした。だが希美がすっと手を伸ばし、行く手を遮る。

「小切手は? まさか夏川さん、お金を払わずに帰るつもり? それならこの契約、成立しないけど」

夏川翔太は血反吐でも吐きそうな顔になり、希美を指さす指先が小刻みに震えた。

……長い沈黙の末。

彼は苦々しく、1億の小切手を書き殴ると、踵を返して大股で去っていった。

翌日。

希美は早めに市役所へ向かったが、そこにはすでに夏川翔太がいた。彼女より早い。

皮肉のひとつでも投げようとし...

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