第81章 ネット界隈で干される

部屋には音楽が流れていたから、市川希美はそのままスマホをスピーカーにした。

田中の声が受話口越しにその場の全員へ届く。まるで氷水をぶちまけられたみたいに、さっきまでの熱気が一気にしぼんだ。

中野友香は、笑顔が消える前に固まった。

「干される? なんでよ! 希美はもう夏川翔太のマネージャーじゃないのに、あいつ何様のつもりで干すの!」

西村智也も口元の笑みを引っ込める。

「想像以上に手が早いし、容赦もないな。夏川翔太は」

希美は通話を切った。むしろこの場でいちばん冷静だった。

「……いかにも、あの人らしい。こっちに大きな恥をかかされたんだもん。引き下がるわけないよね」

指を走らせ...

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