第106章

「林原立川!!!!」

長野寒子はとうとう堪えきれたように崩れ落ち、甲高い叫び声が室内の空気を切り裂いた。

「林原立川! 浮気してたの!? よくもそんなことができるわね!」

「心ってものがあるの!? 追いかけてきたときは、あんなに綺麗なこと言ってたくせに……結果がこれ!?」

「最初からお母さんの言うこと聞いとけばよかった! あんたなんか、近寄らせるんじゃなかった!」

「木之助が生まれてから、あんたが一日でもまともに面倒見たことある? 誕生日だって覚えてないでしょ!? 私のことなんて……言うまでもない!」

「今、子どもがいなくなって――願ったり叶ったりでしょ? 私たち母子がいなくなっ...

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