第119章

十数分後。

救急車とパトカーが、ほとんど同時に現場へ滑り込んできた。

芝生に満ちていた祝福ムードは、いまや鉛みたいに沈んでいる。招待客たちは三々五々に固まり、警察が張った規制線の向こうを指さしては、ひそひそと口を動かした。

さっきまで恐怖で気を失っていた花嫁も、救急隊の処置で意識を取り戻した。目を開けるなり顔を背け、えづくように二度、強く吐き気をこらえる。

次の瞬間、彼女は隣の新郎にしがみつき、その胸の中で「うぅ……」と泣き出した。泣きながらも片手で警察のほうを指し、唇を尖らせて何か文句を言っている。

それを見て、さっきまで本気で心配していた四人のブライズメイドは、揃って微妙な顔に...

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