第14章

「周防さん?」

陸田暁が、黙り込んだ彼女を見て、頃合いを見計らったように声をかけてきた。

小原雪美は我に返り、彼へ軽く笑みを向ける。そうして二人は、前後してエレベーターへ乗り込んだ。

今日一日で神経を使い切ったせいだろうか。帰宅するなり寝室へ潜り込み、そのままストンと眠りに落ちた。

けれど眠りは浅い。やたら長く、しかも散らかった夢を見た。夢の中には、かつて自分が特警として動いていた頃の場面が、やけに生々しく混ざってくる。

それから、周防雅子という身体で目を覚ましてからの出来事も――東へ飛び、西へ飛び、順序もへったくれもないまま、ぶつ切りで流れていった。

スマホの通知音が連続して鳴...

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