第154章

 ゴロゴロゴロ……。

 巨大なシャッターが、ぎぎ……と鈍い音を立ててゆっくり開いていく。その外では、警察の一隊がすでに集結を終えていた。

 今夜の突発事態のせいで、パトカーは笹村生化学工業の敷地をひっきりなしに出入りしている。もともと静寂しかない場所に、落ち着かない熱が混ざった。

 物流園区では、頭上のやたらと明るいサーチライトに照らされながら、運転手や従業員たちが少し離れた場所に固まって立ち、倉庫のほうを指さしてはひそひそと騒いでいる。好奇心と不安が、顔にそのまま貼りついていた。

「なにが起きてんだ? さっき物流園の外でなんかあったって聞いたぞ。警察がここに来たの、それが原因か?」...

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