第158章

「いやぁ……とんでもないもん見たな」陸田暁がぽつりと呟いた。

 その場にいた重案係の面々も、揃って深くうなずく。

 誰が想像しただろう。静市で起きた失踪事件が二件、まさかA市にまで波及するなんて。しかも高橋小春という女が、これまで自分たちが追ってきた数々の事件と、表も裏もつながっていたとは。

 この一年あまり、重案係が扱った事件はこれだけではない。それでも――当たり過ぎだ。背筋が冷えるほどに。

「馬田秋美のDNAが付いた布切れが、なんであの倉庫にあるんだよ……? 俺ら、あいつのこと、まだ掴み切れてなかったってことか?」陸田暁は苦虫を噛み潰したような顔をした。

 児童失踪事件のとき、...

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