第77章

「田岡正雄の家、数か月前に身内が大病で大金が必要だったって聞きました。でも、急に工面できたみたいなんです。高橋仲弘と木田谷矢の過去の金回りも、もう一度洗ってみたほうがいいと思います」

小原雪美は言葉を選びながら、そう切り出した。

「木田谷矢は薬物の前歴がある。金に困ってるのは間違いないな」

陸田暁が顎を撫で、ぼそりと付け足す。

「高橋仲弘まで同じなら……最初から村木郁美が二人を抱き込んでた可能性が高い」

矢野智は目を細め、ゆっくりと言葉を組み立てた。

「村木郁美……あるいは、その背後の人間が。身代わりを何人か用意して、気づかれないようにあんたを消そうとした」

「それに、あんたの...

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