第百一章 悪辣な企み

「それならよかった。これからはお父さんをもっと支えてあげて。あの人にはあなたしか息子がいないんだから。無理をさせないで、早く引退させて……私と一緒に世界を回りましょう」

「うん、お母さん。願いは分かってる。安心して」

車内では、浅倉彩実がなおも青木優美に、浅倉史子の容体について探りを入れていた。

「従姉。さっき言ってたわよね。おばあさまはずっと元気だったのに、二週間前の朝、急に起きてこなかった。おかしいと思って部屋に入った……って」

「はい。普段は、私より少し早く起きるんです。朝ごはんも、いつも一緒に食べるのに……その日はレストランに姿がなくて。それで部屋に呼びに行きました」

青木...

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