第102章 青木陸斗を片付ける

浅倉彩実はまず、自分の鈴を取り出し、窓の外へ吊るした。これから肉体と魂の通り道を開く。その瞬間に、別の魂に身体を乗っ取られないためだ。

鈴には浄化の作用がある。磁場を清め、余計なものを寄せつけない。

次いで、浅倉彩実は魔法の杖も引っ張り出した。ぶつぶつと呪文を唱え終える。だが――浅倉史子は目を覚まさない。まぶたが、かすかに震えただけ。

杖だけでは術の出力が足りない。

浅倉彩実は一瞬考え、床にあぐらをかくと、ジェニー先生から贈られた儀式用ナイフ12本を、順に床へ並べた。

呪文が響く。

ふわり、と儀式用ナイフが宙へ浮き、浅倉彩実の身体の周囲をぐるぐると旋回する。密に重なる光の輪――光環...

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