第104章 不同意

林田夏美は林田遥香の隣に座り、本当は味方してもう少し言葉を添えるつもりだった。だが、ふと視線を動かした瞬間——浅倉友紀子の顔色がすっと沈むのが見えた。

喉まで出かかった言葉を、夏美はぎゅっと飲み込む。

代わりに黙ってグラスを持ち上げ、わざとらしく水を口に含んで、居心地の悪さをごまかした。

「遥香。子どもが軽々しく口を挟む話じゃないわ」

浅倉友紀子は眉をひそめ、声にきちんとした硬さを乗せる。

「これは大人同士が昔に決めたことよ。その加減も、考え方も、あなたにはまだ分からない」

「それに——あなたのおじさんだって私より8つ上だけど、私たち、ちゃんとやってるでしょう?」

その言葉に、浅...

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