第12章 検証

五分も経たないうちに、浅倉拓実が駆け戻ってきた。

「彩実! やっぱりすげえ……! さっき下にいた女中、佐藤花子っていうんだろ。佐藤次郎の実の姉ちゃんだった。次郎が拾ったブレスレット、自分で使わずに姉ちゃんに渡してた」

「行こう。片をつける」

そう言って、二人は佐藤花子のところまで歩いた。

佐藤花子は慌てて立ち上がり、ぺこぺこと頭を下げると、そのまま立ち去ろうとする。

「待て」

「若様、星野さん……どうされました? ちょっと気分が悪くて、ここで休んでいただけです。さぼってなんかいません! 午前中、庭の水やりも全部私が――」

「緊張しないで、佐藤花子」

星野彩実は彼女の目の前に立ち...

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