第百二十八章 指は要らないのか?

浅倉彩実は白目をむき、すぐに彼の言外の意味を聞き取った。

「要するに、私が浪費家だって遠回しに言いたいんでしょ? この前オークションで、あんたの魔道具を全部買い切ったからって。いつまで根に持ってんのよ」

「分かってるならいい」

花村秋人は頷き、からかうような調子で言った。

「オークション会場で、出品物を丸ごと全部さらっていく人間を見たのは、君が初めてだ」

「総額で500億よ。知ってるでしょ」

「その言い方、どういう意味だ?」

浅倉彩実は即座に警戒し、彼の手の中の航空券に手を伸ばした。

「まさか、あれって“プレゼント”じゃなかったの? 今さら後悔して、返せって言うつもり?」

「...

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