第百五十一章 私は同意しない

ルイスの目には、花村秋人は地味な身なりの、魔術師としての力の波動が欠片もない――ただの一般人にしか映らなかった。

たぶん浅倉彩実がこっそり連れてきたのだろう。鉱山で「おこぼれ」にでもありつかせるつもりで。

花村秋人は顔を上げ、見下ろすようにルイスを見た。そこに怯えは一切ない。

手にはセレモニアル・ダガーを固く握っている。金属の灯身が火の揺らぎを映し、ひやりと冷たい光を返した。

ルイスの詰問が耳に入った瞬間――花村秋人の気配が、がらりと変わった。

淡い金色の膜が、ふわりと身体の輪郭をなぞるように滲み出る。微弱なのに、息が詰まるほどの圧がある。ルイスは反射的に呼吸を止めた。

一拍遅れて...

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