第162章 彼女たちを追い出せ!

「早まらないで」

浅倉彩実は咄嗟に彼女の手首を掴んだ。指先に、鞭から伝わるひやりとした冷たさが刺さる。

「あなたはスターリング学院の学院長でしょう。立場が重いんだから、手を出す前に状況を把握して」

「林田遥香がロキ荘園で好き勝手できるのは、必ず裏に支えがある。罠に乗って弱みを握られたら終わりよ」

「私の立場が重いのは分かってるのね?」

モーガンが眉を吊り上げる。どこか不満げに鼻を鳴らし、浅倉彩実の手を振りほどいた。

「じゃあ普段から、もう少し敬いなさいよ。いつも私に噛みついてくる。まるで私が疫病神みたいに」

「それに今の私は、グリフィン学院の学院長でもあるんだから」

浅倉彩実...

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