第163章 どけ!俺がやる!

「どうして、こんなに騒がしいんだ?」

二階から、不意に幼さの残る男の声が落ちてきた。林田遥香の言葉は、その一声で断ち切られる。

皆が顔を上げる。

らせん階段を、ロキがゆっくり降りてきた。身にまとっているのは中世風の、いかにも高貴さを誇示する豪奢な制服。濃い紺のベルベットに、襟元と袖口には金糸の刺繍。腰には深紅のサッシュが巻かれ、飾りの剣が揺れた。

まだ十七。成人には届かない年齢だというのに、背はすでに181センチ。すっと伸びた背筋と肩の線だけで、もう「男」の輪郭がある。

ロキの視線がホールの女たちをなぞる。

林田遥香に止まった瞬間、目の色が柔らかく変わった。

ミアを見れば、そこ...

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