第164章 空中消失

ほどなくして、ロキは頭を抱えたまま、苦悶の声を上げて床にしゃがみこんだ。

「痛い! 頭が割れる! 揺らすな! やめろ、今すぐ止めろ!」

顔色はみるみる青ざめ、額には豆粒みたいな汗がにじむ。全身がぶるぶる震え、息もまともにできていない。

林田遥香は、ロキが呪術に操られていると悟った瞬間、背筋が凍った。

浅倉彩実とモーガンは口だけだと思っていたのに――まさか本当に、ロキ荘園で手を出すなんて。

遥香は勢いよく身を翻し、モーガンへ早足で詰め寄る。鈴を奪い取ろうと手を伸ばし、声を張り上げた。

「やめて! あなた、誰!? この方がどなたか分かってるの!?」

「ロキ王子様よ! ピャオリャン王...

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