第17章 招待状

「……って、聞こうと思ったのに」

そう口を開きかけた瞬間、浅倉拓実が星野彩実の肩をがしっと抱き寄せ、そのまま来た道へ引き返した。

「そうなんだよ、おばさん。妹を連れてちょっと散歩しててさ」

「戻ってきてから結構経つのに、浅倉家がどれだけ広いかまだ分かってないだろ。車に乗れって言ったのに、こいつ、足で荘園の大きさ測るって聞かなくて」

「知らないんだよな。浅倉荘園って4,800畝あるんだぜ。ぐるっと一周したら、昼飯を本館で食べられるの、来年になるかもな」

林田夏美はくすっと笑い、拓実を指さした。

「あなたにも手に負えない相手がいるのね。はいはい、おばさんは二人に構ってられないわ。用事が...

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