第172章 青木優美の怒り

「ほら、封筒に住所まで書いてある。中身は『ピンクの魔女の黒霧の森』へ行くための地図フラグメントなんだってさ」

浅倉彩実が封筒を受け取り、口を開けて覗き込む。

――空っぽ。

「手紙は?」

彩実は以前、オークションで羊皮紙の巻物も手に入れていた。だが今に至るまで、そこに記された地図は解読できずにいる。

黒霧の森を探し続けて、もうどれほど経っただろう。

黒魔の森に棲むというピンクの魔女が、生きているのか死んでいるのか――誰にも分からない。

それでも、ウィザード界にはずっと語り継がれている噂がある。

ピンクの魔女は、サタンと魂を取引できる。

もしそれが真実なら。

ジェニー先生を救...

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