第197章 それぞれの証拠

その場にいた全員が、言葉を失ったあと――次の瞬間、どっとざわめいた。

ここまで直球で言い切る人間は、そう多くない。

「信じないなら、さっさと出してください。法医も鑑識課も揃ってる。今すぐ確定できるでしょ。無駄口が多すぎ。みんなの時間を食うだけ。子どもたち、もうすぐ下校だよ」

そう言い捨てると、浅倉彩実は和田絵里香に目配せし、袋を開けるよう促した。

監督がひらりと手を振り、チーフディレクターを呼び寄せる。カメラの前で開封する構えだ。

その瞬間、和田絵里香がさっと両腕を広げ、袋の前に立ちはだかった。

「申し訳ありません、監督。この袋は、あなた方では開けられません」

「は? なんでだ...

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