第208章 島に上陸して謁見を求める

「浅倉さん、随分と威勢がいいじゃないですか。前は番組が終わったら降りるって言ってたのに、今日は出戻りですか? 配信ルームの数百万の視聴者が惜しいのか、それともこの“バズりの鍵”が手放せないのか」

わざと声量を上げる。周囲の視線がいっせいに集まった。

「名門令嬢なんて所詮、作られたキャラでしょう。浅倉家は京清市じゃ地盤が薄い。戻ってきたばかりで番組使って存在感を刷り込みたい――魂胆が透けて見えますよ」

佐藤警部は杖先で、コツンと床を突いた。

「まあ忠告しておきます。人は一線残しておくもんだ。自分を名探偵だと勘違いして、他人の見せ場を奪っておいて当然ヅラ――そういうのは嫌われますよ」

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