第23章 18年間育ててやった

星野彩実がホールに足を踏み入れても、1階の宴会場には寄りつかなかった。まっすぐ階段を上がり、2階のラウンジへ向かう。

ラウンジでは花村裕子がすでに待っていた。室内には女中が何十人も並び、それぞれがトレイを捧げ持っている。宝石の輝きが照明を跳ね返し、眩しいほどにきらめいていた。

「ほらほら、あやちゃん。やっと来たのね。見て、あなたのために用意したプレゼント、どう?」

彩実は目を丸くする。

「プレゼント? おばさま、これ……全部、私に? い、いえ、そんなの受け取れません。前にお会いした時も、もう頂いてますし。今日は舞踏会に来ただけです。ドレスも兄さんが用意してくれて……」

彩実の飾り気の...

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