第24章 態度

星野彩実はいま、手にしたペンタグラムを星野蘭の肩に置いてやりたい衝動に駆られていた。そうすれば、相手は自然と本当のことしか口にできなくなる。

ところがそのとき、人だかりの中に、キャップを目深にかぶった人物がすっと現れ、少し離れた場所にいた林田夏美と何か言葉を交わした。星野彩実の視線に気づくや否や、その人物は肩をすくめるようにして、慌てて人波の外へと消えていく。

――やっぱり。

星野彩実の直感が告げる。あのキャップの人間こそ、林田夏美の背後にいる黒幕だ。

いまは星野親子を叩きのめすことより、そっちが先。そんな余裕もなく、星野彩実は星野蘭を押しのけるようにして、追いかけようとした。

「い...

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