第27章 浅倉友紀子が目を覚ます

林田遥香が素早く星野彩実の手首をがしっと掴んだ。

「それ、何? まさかその香水みたいな瓶、叔母さんに飲ませるつもりじゃないでしょうね?」

「やっぱりね。あんた、叔母さんと小さい頃から一緒に暮らしてないから、ほんとの情なんてないんでしょ!」

「何でもかんでも叔母さんに飲ませようとするなんて。信じる? 警察呼ぶよ?」

星野彩実は薬瓶を奪い返し、遥香の肩をぐいっと押した。遥香がよろめき、危うく浅倉莉子にぶつかりそうになる。

「無礼よ! 浅倉家で、気に入らないからって手を出す人間なんていないわ!」

星野彩実は浅倉莉子を静かに見たまま、答えない。代わりに一歩踏み込み、林田遥香へ距離を詰めた。...

ログインして続きを読む