第37章 ジャグオク王国へ出発

さらに五分が過ぎ、星野彩実はボイス通話をかけた。

――けれど今度は、呼び出し音のあとすぐに繋がった。

「どうしたの、私のハニー。先生に電話なんて……会いたくなったの? それとも困りごと?」

電話越しのジェニーはやけに気楽そうに笑ってみせた。けれど、彩実には分かる。声に、かすかな弱りが混じっている。

「先生……どうしたんですか?」

一瞬、向こうが黙る。

「おお、ハニー。私は元気よ。どうしてそんなこと聞くの?」

「声が弱いです。それに、ビデオ通話は出なかったのに、音声なら出た」

彩実は間を詰める。

「教えてください。体調が悪いんですか、それとも何かあったんですか?」

ジェニー...

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