第39章 手術条件を満たさない

星野彩実は顔を上げ、ジェニーをまっすぐ見据えた。

「先生が一日出てこないなら、私は一日ここで待つ。一年出てこないなら、そばに草小屋でも建てて、一年だって待つ」

「じゃあ、せっかく見つかった実のご両親と……兄さんは、捨てるの?」

扉に張り付いて盗み聞きしていた浅倉拓実が、堪えきれず叫ぶ。

「妹! どこ行くんだよ、俺も連れてけ! ……いや、母さんも父さんも! やっと見つけたのに、帰ってこないなんてやめろよ! 俺、どう説明すりゃいいんだ!」

ジェニーが顎をしゃくって、外にいるその“シスコン”を示す。

彩実は肩をすくめた。

「うちの父さんは私が世話しなくても平気。どうしてもって言うなら、...

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