第40章 死神と渡り合う

ウォッツ学院

「グルー院長、失礼します。少しだけお時間、いただけますか?」

グルー院長は還暦をとうに越えた老人だ。胸元まで届く白い髭に、雪みたいな白髪。黒い魔法帽を被り、熊のように大きい体で部屋に座っている。

星野彩実がノックして顔を出すと、彼はにこりと手招きした。

「入れ入れ、ハニー。どうしてウォッツ学院に? 先に言ってくれりゃ、先輩たちに迎えを出したのに」

「君の先生から聞いてるよ。華国で楽しいことがあったから、しばらくジャグオク王国には戻らないって」

「それで今日は、何の用だ?」

彩実は回りくどいことは言わず、ジェニーの様子をかいつまんで伝えた。

グルー院長は驚かなかった。立...

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