第49章 とんでもない誤解

「その結果、誰にも拾ってもらえない哀れな子猫ってわけ?」

アーズベルクはぺろりと舌を鳴らし、前脚で彼女の手の甲をぽんぽんと叩いた。

「でも、おまえの兄貴は優しいんだろ?」

「兄さんは優しいよ。でも浅倉家は、兄さんひとりで決められる家じゃないの」

星野彩実は窓の外を流れていく木陰を見つめ、声を落とした。

「本当に悔しいのは、林田夏美に陥れられたことでも、おばあちゃんの偏見でもない」

「お父さんの目に宿った失望……それに、林田夏美がケガしたのを見たあと、ママが私を見たときの、責めるだけの視線!」

「二人とも、事情を聞こうともしないで、最初から私が悪いって決めつけた」

「分かる? あ...

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