第70章 タダでチケットを手に入れる

星野奈菜はタブレットを指さして言った。

「見て。どの品も同じ柄の画像で統一されてる。正確に言うと、今回のオークションで何が売られるのか、そもそも表示されてないの」

「空っぽの画像の下に、だいたいの金額だけ。ほら、これは……画像すらないよ?」

「なのに、注記の開始価格が50億って」

「冗談でしょ。50億ってどれだけの額か分かってる? うちみたいなサイズの豪邸なら、100棟は買えるよ」

星野蘭が声を上げた。

母娘の会話に興味をそそられた星野卓志も歩み寄り、覗き込んで言う。

「明日のオークションは、かなり格が高いな」

「まず、出品の最低ラインが5000万を切ってない。しかも全部、内容...

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