第80章 いつ歓迎宴を開く?

「何の説明だ?」

フロアから、浅倉拓実の声が飛んだ。

赤絨毯の通路を、浅倉拓実と花村秋人が並んで大股に進み、ステージへ向かってくる。二人の姿を認めた途端、競売人は背筋を正し、深々と頭を下げた。

「ご主人様! 浅倉社長!」

「一番大きい“天灯”のボタンは、君の手元にあると聞いたが」

競売人の横まで来た浅倉拓実が、淡々と確認する。

「はい、浅倉社長」

「点けろ。今夜の出品は、全部うちが引き受ける」

ざわっ、とどよめきが膨らんだ。

「今、聞いた? 競売人、花村秋人のこと“ご主人様”って……」

「まさか、このオークションハウス、花村家の持ち物?」

「隠し方がえげつないな……」

この...

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