第八十一章 彼は後悔したのか?

最後の「それに、俺も」は、少年の声だった。

十三、四歳ほどに見える少年が、燕尾服に身を包み、傲慢な雄獅子みたいな顔で5号個室から降りてくる。

「お前が浅倉家がようやく見つけた、外に流れてたお嬢様ってわけ?」

ミアが目を見開く。

「ロキ? なんでここにいるの?」

少年は鼻で笑うような態度のまま、ミアにはわずかに会釈した。そして星野彩実へ向き直ると、さらに顎を持ち上げる。

彩実も負けじと顎を上げ、軽く頷いた。

「そうだけど。で? 何か用?」

少年は尊大に手を差し出した。

「友達になろう。お前の度胸、気に入った。姉ちゃん」

彩実は眉をひょいと上げた。姉ちゃん呼びなんて、星野奈菜以...

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