第91章 星野信夫が浅倉家に来る

「彩実の姿が見えないが、どこへ行った?」

星野信夫はソファに腰を下ろしたまま、きょろきょろと室内を見回して訊ねた。

星野奈菜が信夫の横へすり寄り、紅茶を差し出す。

「おじいちゃん、まだ知らないの? 実はね、星野彩実って星野家の子じゃないの」

「ふざけたことを言うな!」

信夫の声が硬くなる。

星野蘭がゆっくりと言葉を継いだ。

「奈菜の言うとおりよ。奈菜を産んだときに私の身体は傷めたし、奈菜もずっと体が弱くて……」

「それで呪術に詳しい人に視てもらったの。『奈菜には、一緒に育つ姉妹が必要だ』って」

「だから、捨てられていた子を引き取って……奈菜と双子ってことにして育てたのよ」

信夫...

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