第4章

「もううんざりよ、ジュリアン! いっそ彼女にすべて打ち明けましょうよ!」

「黙れ!」

 ジュリアンは彼女の肩を乱暴に押さえつけ、「俺だってそうしたいに決まってるだろう?」

「すぐに彼女をどうにかして、財産を手に入れて私と結婚するって言ったじゃない! それなのにあの女、妊娠するなんて! あのガキが生まれたら、財産は全部子供のものになっちゃうのよ。私たちの取り分なんてなくなるじゃない!」

 ジュリアンの動きがピタリと止まった。

 その様子を見て、ヴァネッサは目元を赤く染め、急に態度を軟化させる。

 彼女はジュリアンの首に腕を絡ませ、甘えるようにすり寄った。

「あなたのことを思って言...

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