第5章

 とうの昔に、この失敗した結婚生活に見切りをつけるべきだったのだ。

 文人と他の二人——彼らは幼い頃からの親友だった。

 三人のアルバムを見せてもらったことがある。

 最初のページには、小学校の制服を着た三人の子供が、桜の木の下で肩を並べて立っていた。真ん中の男の子は背が高くすらりとしていて、左の女の子はポニーテール、右の男の子は人の良さそうな笑みを浮かべている。

 写真の裏には、幼い筆跡でこう書かれていた。

『文人、雪絵、雄介、ずっと親友だよ』。

 次のページは、中学校の運動会。三人は同じクラスTシャツを着ている。

 そのまた次のページは、高校の卒業式。三人は抱き合っていた。...

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