第6章

早希の視点

「早希――」

 克人はベッドから跳ね起き、全身に汗をびっしょりと掻いていた。

 次の瞬間、点滴の管をガラガラと引きずりながら、無理やりベッドから降りようと這いずる。

「星村先生! 動いちゃ駄目です!」

 駆け寄った看護師が彼を押さえつける。

「どけっ!」

 看護師を突き飛ばした克人は、床に足をついた途端に膝から崩れ落ちそうになった。

 佐々木と医師が慌てて彼を支える。

「星村先生、丸1日意識を失っていたんですよ! まだ体が――」

「早希はどこだ!?」

 克人は佐々木の胸ぐらをきつく掴み、掠れた声で叫んだ。

「あいつはどこにいる!?」

 佐々木の目尻が瞬時...

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