第8章

【早希の視点】

「離して! あなたたちに私を捕まえる権利なんてないわ!」

 卯月は金切り声を上げて暴れたが、警官たちは彼女の肩を押さえつけ、強引に手錠をかけた。

「一体どういうつもりですか!」晴美が飛びかかろうとしたが、別の警官に阻まれた。

「私の娘は何もしていないのに!」

「早野さん、落ち着いてください」村田が逮捕状を取り出した。

「星村早希殺害の実行犯はすでに逮捕され、犯行を自供しています。我々は関連する銀行の送金記録やダークウェブでの取引の証拠も押さえている。それらすべてが、あなたの娘さんを指し示しているのです」

 卯月の顔から一瞬にして血の気が引いた。

「連行しろ」村...

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