第十八章

第11章

午前四時、ようやく医師が扉を開けて出てきた。

「患者さんは峠を越えましたよ」

綾瀬茉莉はその場に崩れ落ちそうになった。

「まだ面会はできません」

彼女はガラス越しに、数々の医療機器に囲まれて横たわる母を見つめた。その顔色は紙のように白い。

「あと二日ほどICUで様子を見て、問題なければ一般病棟に移れるでしょう」

その確約を得て、綾瀬茉莉は医師に深々と感謝の意を伝え、再び待合室の椅子に腰を下ろした。

明け方、ようやく茉莉は浅い眠りについた。

どれくらい眠っただろうか。携帯の振動音で、彼女は現実に引き戻された。

小林上月からのメッセージにはリンクが貼られており、その...

ログインして続きを読む