第二十七章

一方、東雲芽依は豪邸のソファに座り、電話口に向かって陰惨な表情で指示を飛ばしていた。

「捕まえたら、すぐに私を呼びなさい。あんたたち、しっかり見張るのよ。絶対に逃がすんじゃないわよ!」

言いながら、東雲芽依はさらに言葉を付け加える。

「写真も撮りたければ撮ればいいわ。何をしたって構わない。殺さない程度にね。ただし――顔だけは、私がやるから残しておきなさい」

電話を切ると、東雲芽依の瞳の奥にサディスティックな快感が走った。

綾瀬茉莉が地面に這いつくばって命乞いをし、鼻水を垂らして泣き叫ぶ姿を想像するだけで、ゾクゾクするほどの期待感が込み上げてくる。

綾瀬茉莉はずっと、誰かに尾けられ...

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