第五十七章

「次のゲームは、もっと刺激的なやつでいこうぜ!」

「そうこなくっちゃ! ただの『真実か挑戦か』なんて、もう飽き飽きだもんな!」

誰かが興奮気味に声を上げた。

「俺にいい考えがある」

衆目が集まった先で口を開いたのは、市場部の男だった。

「口移しで紙をリレーするんだよ! 今の順位から時計回りで次の人に渡していくんだ。もちろん、手を使うのは禁止な」

「順位順ってことは……トップバッターは綾瀬アシスタントじゃないか?」

その場にいた全員がぐるりと視線を巡らせ、最終的に綾瀬茉莉(あやせ・まり)の姿を捉えた。

綾瀬茉莉の指先が小さく震え、グラスの中の赤ワインが波紋を描く。

...

ログインして続きを読む