第101章 高齢院生

神崎綺羅は目を輝かせた。

「本当ですか? いいんですか?!」

「もちろんよ」

「お願いします! ずっと憧れていました。先生の院生になれるなんて、私の夢でした」

 ついさっきまで西園寺秋穂の家にいたことすら、頭から抜け落ちたみたいだった。

「じゃあ決まりね。あなた、名前は――」

 神崎綺羅は間髪入れずに口を挟む。

「倉貫さん、神崎綺羅です。蒼海大学の生物学科に在籍しています」

「本学の学生なのね。それなら基礎はしっかりしているはず」

 倉貫正枝は口元をゆるめ、満足げにうなずいた。

「そうだ、綺羅。入学手続きの日はC区に来て。先輩たちに紹介してあげるわ」

 先輩に紹介。

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