第109章 この福はもらってもいらない

香村満広も同じ考えだったらしく、桜井雨音をかばって口を挟むことはなかった。

 相京亜稀「……身の程を知りなさい。いい? 生物屋が物理の実験データに口出しするなんて、笑いものよ……」

 そのときだった。パソコンの前に張りついたまま、何やら叩き続けていた池園康昭が、急に声を張り上げた。

 池園康昭「今、計算し直した! 桜井雨音、間違ってない!」

 相京亜稀は首を踏まれたアヒルみたいに、言葉が喉の途中でぷつりと切れた。

 天樹文乃と香村満広「?」

 池園康昭「50と71じゃない。正確には50.2と70.88だ! この誤差のせいで、第7ノード以降の数値が全部おかしくなってる!」

 研究...

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